2008年05月31日

今どきの学生運動

韓国から

 米国産牛肉の輸入解禁が秒読み段階となった韓国では、狂牛病感染への不安感がさらに強まっているが、先日、過激なことで知られる左翼系の学生組織「韓国大学総学生会連合(韓総連)」が輸入反対の断食闘争に入るというので、その記者会見に足を運んでみた。

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 場所はかつて学生運動のメッカだった延世大学。「米国の不当な圧力に屈せず、大韓民国の自尊心を守れ――」。正門に近づくにつれ、叫び声が聞こえてくる。「さぞかし迫力があるんだろうな」と妙な期待心理もわいてきたが、現場に到着した瞬間、彼らに対するそんなイメージは見事に打ち砕かれた。

 まず人数の少なさ。十人にも満たない学生たちを二十人を超す報道陣が囲んでいた。次に覇気の無さ。代わりばんこにマイクを握るが、皆、上がっていて、話の途中で何度もつかえては苦笑いする。そして通りすがりの学生たちの無関心さ。立ち止まって聞く学生はほとんど見られない。

 民主化闘争に明け暮れた一九八〇年代とは時代が違うにせよ、それでも五、六年前までも、韓国の学生運動といえば、拳を振り上げて警官隊とぶつかり合う威勢があった。しかし、少なくとも目の前にいる学生たちは、どう見ても優等生タイプに近い。

 今回の狂牛病騒ぎというシチュエーションは、左翼学生にとって反政府・反米運動を展開する絶好のチャンスであるはずだが、断食闘争はその日のわずか数日前、闘争本部長だという男子学生が提案したのがきっかけだったそうで、早々にキャンドル集会に繰り出した女子中高生たちにも先を越された感じがする。無期限のような無理はせず、最初から時限付きを宣言してしまうところも、何とも「今どき」だ。

(U)

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sekai_no_1 at 09:13│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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