2008年06月05日

ガソリン価格高騰の衝撃

米国から

 近所のガソリンスタンドのレギュラーガソリン価格が、一ガロン=四ドルを突破した。値段を表示するスタンドの看板を見ながら、「ついに大台に乗ってしまった」というのが、率直な印象である。

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 それでも、リットル当たりでは約百六円。日本の平均価格に比べて五十円以上も安いことを思えば、あきらめがつく。だが、これまで「ガソリンは安いのが当たり前」と考えていた米国人にとっては、衝撃的な数字と言えるだろう。

 国土の広い米国では、多くの人が牛乳一本買うにも車が必要な生活環境の中で暮らしている。食料品を買うにも、病院に行くにも、子供を習い事に通わせるにも、車がなければ何もできない。米国人にとって、「車イコール足」なのだ。

 マイカーに依存したライフスタイルが定着した結果、公共交通手段は日本とは比べものにならないほど不便だ。

 ワシントン郊外にある記者の住宅地と最寄りの駅を結ぶバスは朝と夕方のラッシュアワーしか走っておらず、しかも午後七時前には運行が終わってしまう。最終バスに乗ろうと思えば、ワシントン市内のオフィスを午後六時すぎには出ないといけない。こんな調子では、ガソリン代の節約のために公共交通手段を利用したいと思っても、とてもできないのである。

 ワシントン近郊でもトヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」を頻繁に見掛けるようになった。昨年の全米のハイブリッド車登録台数は前年に比べて38%も増えたそうだ。今のところマイカーのない生活をするのは困難なため、車の買い換え時に低燃費車を選ぶくらいしか、対策はないようだ。
 ガソリン価格の高騰が米国の国民生活にもたらす影響は実に甚大である。

(J)

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