2008年06月12日

ロンドン圏で多発する少年殺人事件

英国から

 ロンドン圏では今年初めからこれまでナイフなどによる十代の少年殺人事件が相次いでおり、六月初めまでに十六人の少年たちが命を落としている。

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 昨年はロンドン圏では少年殺人事件が二十六件で、そのうちナイフによるものが十六件だったが、今年は六月初めまでに既に十六件起きており、そのうち十二件がナイフによる刺殺事件だ。

 犠牲者の多くは黒人少年不良グループの間での些細(ささい)な抗争事件から出ているが、最近では普通の白人のティーンエージャーも通り魔的な事件に遭って殺されており、深刻化している。先月二十四日には、「ハリー・ポッター」の新作映画に出演した十八歳のロブ・ノックス君が飲食店で殺された事件が大きな反響を呼んだ。

 ロンドン警視庁は先月十三日から「作戦ブラント2」と呼ばれるナイフ犯罪防止作戦を開始。路上での職務質問と持ち物検査「ストップ&サーチ」を強化して、凶器となるナイフや拳銃を押収する作戦に出ている。少年殺人事件は口論が高じてナイフを持ち出し相手を刺すケース、路上強盗の際に刺すケースが多いためだ。

 「作戦ブラント2」では、ストップ&サーチ特別班が五百五十の金属探知器と二百四十四の簡易金属探知ゲートを持って、ナイフ犯罪やナイフ携行が多いといわれている地域に出向き、通行人の持ち物検査を実施しているが、ナイフを携帯して登下校する生徒たちが多いことから各学校内での実施も検討されているという。

 「学校に行くのも命懸け」、そんな時代になったのだろうか。

(G)

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sekai_no_1 at 08:41│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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