2008年06月14日

日系移民100周年祭

ブラジルから

 今年は日系ブラジル移民百周年記念の年だ。ブラジル全土でさまざまな記念祭が催される予定だが、特に一世の日系移民にとって思い入れがあるのは、十七日から始まる皇太子殿下のブラジルご訪問ではないだろうか。

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 現地では、日系の日本語・ポルトガル語紙は言うに及ばず、ブラジルの新聞でも歓迎ムードが高まっている。

 皇太子殿下は、十八日にブラジリアで記念行事に参加、ルラ・ブラジル大統領とお会いになられた後、二十一日にはサンパウロで三万人を集めて開かれる日系ブラジル移民百周年記念祭(五木ひろしさんのコンサートなどが予定されている)に来場されることになっている。

 その後、皇太子殿下は二十四日までの間、ローランジアやマリンガなどの日系人入植地などを視察・慰問されるご予定だ。皇太子殿下がこうした地を訪ねられることに対して、日本から遠く離れた地で日本の文化や伝統を後孫に伝えながら苦労してきた日系人の人々の思いは想像するに難くない。

 ブラジルでは、日系移民百周年記念に対する各種行事に対して中央政府や地方政府が多くの予算を割くだけでなく、メディアなども注目している。

 ブラジルは、多くの民族によって構成された移民国家だ。総人口一億七千万人のうち、日系移民は1%にも満たない百数十万人にすぎない。

 それでも、日系移民の記念祭にこれだけブラジル政府やメディアが注目するということは、日系移民がブラジルで築いてきた地位と信頼がどれほどのものか物語るというものだ。

 百周年祭を通じて、日本とブラジルの二国間が経済、文化、人的交流を交えたより深いものにつながることを期待したい。

(S)

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