2008年06月16日

女子割礼を全面禁止

エジプトから

 国民の90%がイスラム教徒であるエジプトに住んでいると、いや応なしに、イスラム教徒の生活の多様な側面に直面する。

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 イスラム教の教えが生活の中に色濃くにじんでいることの中に、“割礼”がある。一昔前までは、男子のみならず女子にも割礼が施されていた。痛みや不妊の原因になるとして、女子の割礼は減少傾向にあるとされるものの、田舎に行けば行くほど、残存率が高いとされる。

 エジプト人民議会は六月八日、女子の割礼を全面禁止にする新子供法を賛成多数で可決した。それに対しイスラム根本主義組織「ムスリム同胞団」系議員が、イスラム法に反する、として反対した。

 ムスリム同胞団は、パレスチナのイスラム根本主義過激派組織ハマスの母体で、「イスラム法施行によるイスラム国家建設」を標榜(ひょうぼう)している。

 ところで、イスラム教徒の女性はイスラム教徒以外の男性と結婚できないことから、イスラム教徒のエジプト人女性が日本人の男性と結婚する場合、男性をイスラム教徒に改宗させることが必須条件だ。

 ある知人はイスラム教徒への改宗は承諾したものの、いざ子供が生まれて、妻が子供への割礼を要求した時にはさすがに驚き反対したが、妻に押し切られたとの話を聞いた。イスラム教の教えの信徒への浸透ぶりは、仏教や神道、儒教の教えの日本人への浸透ぶりとは雲泥の差があることに気付く一場面でもある。

 新子供法はまた、十八歳未満の結婚も禁じた。今までは十六歳以上は結婚が許されていた。

 新法では、出産した子供を父親が認知しなかった場合、母親の名前を付けることも承認された。エジプトでは、女性や子供の人権を守る制度の確立が徐々に進んでいるようだ。

(S)

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