2008年06月28日
サッカー南北対決
韓国から
サッカーW杯アジア地区予選の「韓国対北朝鮮」戦。Aマッチの南北対決がソウルで行われるのは久しぶりとあって、直接観戦することにした。試合もさることながら、南北関係が冷え込んでいる中で、観客たちが見せる反応の方にも興味があった。
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サッカーW杯アジア地区予選の「韓国対北朝鮮」戦。Aマッチの南北対決がソウルで行われるのは久しぶりとあって、直接観戦することにした。試合もさることながら、南北関係が冷え込んでいる中で、観客たちが見せる反応の方にも興味があった。
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韓国ゴール側の観客席は、赤いTシャツを着た韓国サポーター「レッド・デビル」で埋め尽くされた。キックオフと同時に五万人近い大観衆の歓声がわき起こる。特に韓国の場合、国内リーグの定期戦では味わえない興奮が、国家代表戦にはある。
両チームとも自慢のFW陣が何度も相手ゴールを脅かす。韓国側のチャンスになると「それ行けー」と大声援。逆にピンチになると「オー」と大騒ぎ。そして北朝鮮の選手がラフプレーをすると、すかさずブーイングの嵐。愛国心の発露は、この日も全開だった。
それでも韓国ベッタリというわけではない。試合前、Jリーグで活躍する北朝鮮籍の看板ストライカーが紹介されると、割れんばかりの拍手。接触して倒れた韓国の選手に北朝鮮の選手が手を差し伸べたときも、大きな拍手がわき起こった。
スタンドの一角には、白地に青の統一旗(韓半島をかたどった旗)を振る北朝鮮サポーターたち(もちろん北朝鮮人ではないが)が陣取ったし、記者は確認できなかったが、ご法度のはずの北朝鮮の国旗・人民旗も堂々と振られていたそうだ。
試合は0―0の引き分け。三月の対戦も同じスコアで勝敗をつけられなかった。体格といい、プレーの特徴といい、実力といい、南北はどうみても似通っている。いっそのこと統一チームでやったらどうか……。軍事境界線を境に対峙(たいじ)する南北の厳しい現実を、しばし忘れさせるひとときだった。
(U)
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両チームとも自慢のFW陣が何度も相手ゴールを脅かす。韓国側のチャンスになると「それ行けー」と大声援。逆にピンチになると「オー」と大騒ぎ。そして北朝鮮の選手がラフプレーをすると、すかさずブーイングの嵐。愛国心の発露は、この日も全開だった。
それでも韓国ベッタリというわけではない。試合前、Jリーグで活躍する北朝鮮籍の看板ストライカーが紹介されると、割れんばかりの拍手。接触して倒れた韓国の選手に北朝鮮の選手が手を差し伸べたときも、大きな拍手がわき起こった。
スタンドの一角には、白地に青の統一旗(韓半島をかたどった旗)を振る北朝鮮サポーターたち(もちろん北朝鮮人ではないが)が陣取ったし、記者は確認できなかったが、ご法度のはずの北朝鮮の国旗・人民旗も堂々と振られていたそうだ。
試合は0―0の引き分け。三月の対戦も同じスコアで勝敗をつけられなかった。体格といい、プレーの特徴といい、実力といい、南北はどうみても似通っている。いっそのこと統一チームでやったらどうか……。軍事境界線を境に対峙(たいじ)する南北の厳しい現実を、しばし忘れさせるひとときだった。
(U)
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