2008年07月01日

エリザベス一世魅了した庭園を再現

英国から

 英女王エリザベス一世(在位一五五八−一六〇三年)が魅了されたエリザベス朝様式最大の庭園(約五千平方メートル)が四百年ぶりに復元されている。場所は、コベントリー市郊外南西にあるケニルワース城内。イングリシュ・ヘリテージの招待で先週、同庭園の復元現場を見学した。

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 同城は、生涯独身であった女王の唯一の結婚候補者だったといわれているロバート・ダンドレー伯爵が当時所有していたが、その後の清教徒革命の結果、議会派軍隊によって破壊されて一六五〇年以降現在まで廃虚になっている。

 復元工事中なのは庭園部分だけだが、歴史家、考古学者、造園家、植物専門家などが共同で当時の豪華絢爛(けんらん)たる庭園を可能な限り正確に再現しようとしており、来春に完成すれば当時のさまざまな草花のほか、大理石噴水、四本のオベリスク、あずまや、鳥類飼育場などが見られることになる。

 このプロジェクトの担当者たちから話を聞いていると、過去のイメージだけでなく細部に至るまで実証的に探求して復元しようとする英国人の姿勢に驚かされる。英国人が世界中に出掛けて行き、多くの遺跡や遺物を発掘復元しているのもなるほどだと思う。

 ただ、英国人の庭園造りに込める熱の入れようは少々異常ではないかとも感じられる。貴族などの上流階級だけでなく一般庶民もスペースがあればガーデニングに熱心だ。案内係の人に、「庭園復元の意義がいまいちよく分からない。英国人はガーデニングに取りつかれているようだ」と語り掛けると、「日本にも立派な庭があるでしょう。春には花見を楽しむみたいだし」との返事。「桜の花見はポピュラーだが、庭園造りは一般庶民のものではない」と説明しておいた。

(G)

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