2008年08月01日

不況下で冷え込む消費

米国にて

 景気停滞にオイルショックが重なり、米国人の消費スタイルと生活パターンが変化している。

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 ガソリン価格が一ガロン当たり四ドルを超え、自動車の場合、一度給油すると今までより二、三十ドル多く、ひと月百ドルの負担になる。

 そのため、大きな車を好む米国人だが、今や小型車やハイブリッドカーに人気が集まっている。一時人気のあったSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)と軽トラックには顔を背け、持っていても買い替えるケースも出ている。六月中の販売売り上げは、GMが18%、フォードが28%、クライスラーが36%減少し、燃費の良いホンダが1・1%、現代が1・3%増加した。

 ガソリンをたくさん食う米国産大型自動車を多く運行する警察などの車両も節約に苦労している。相当数の警察では、パトロールカーの後ろに自転車をくくりつけ、近距離のパトロール時にはそれを使ったりしている。

 また、飛行機代は昨年より13%値上がりし、荷物料が別途必要で、無料飲食が廃止など、旅行客の負担が増えている。

 先日、七月四日の独立記念日から始まる数年ぶりの連休があったが、不景気に加え天候も不順で、旅行客が十年ぶりに減少した。四千四十万人が五十マイル以上旅行したものと推算されるが、昨年に比べ1・3%、五十五万人減った。

 主婦たちは、最初から休暇の旅行を放棄し、その代わりに庭に二百ドルのウォルマート印の簡易プールを設置したりしている。

 このように、どんどん消費が減る中、商売をする方も必死だ。ホテルでは料金を値上げせず、ディスカウントや他の割引パッケージを売り込んでいる。また、無料注油券や無料食券などで顧客を呼び込もうとしている。

(Won・テキサス州在住)

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