2008年08月05日

眠れない人

オーストリアから

 久しぶりに悪性の風邪にやられてしまった。数日前からその兆候はあったが、いつものように軽くみていた。

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 国連から帰宅後、即ベットに倒れた。夜中、目を覚ました。当方の住居は最上階(八階)にあるから、別棟の下階の部屋がよく見える。のぞき趣味はないが、部屋の明かりが暗闇の中で浮かび上がるので、否応なくそこに目がいく。あそこはいつも早朝まで電気がついていることが多い。家人が一度、「あの住人は眠れない人だ」と教えてくれたことを思い出した。

 そういえば最近「眠れない症候群」が広がっているという。肉体は疲れているが、目がさえて眠れないのだ。それも簡単に「眠れない」のではなく、「眠らしてもらえない」と言った方が当たっているかもしれない。

 知人の夫人が半年余り、「眠れない」症状に陥った。知人は夫人を必死に寝かせようと眠り薬や薬草などを買ってきたが、夫人はそれらを飲むのを嫌った。夫人はベットから立ち上がるとふらふらしながら後ろ向きで歩きだした。知人は対応に明け暮れた。夫人はとうとうパニックを起こして救急車で運ばれた。病院でいくら注射してもその効果は一時間余りで、再び目を覚まして部屋の中を歩き回る。知人は「眠れない病気は地獄だ」と言っていた。

 眠れない人は、そばでいびきをかいて眠っている人を見ると、「この人は幸せだ」とうらやましく思うという。人間として当然の「睡眠」を奪われた人でなければ、そのような思いはわかないだろう。胸が痛む。

(O)

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