2008年08月27日

北京五輪と脱北者

米国から

 北京五輪は競泳のマイケル・フェルプス選手が前人未到の八冠を達成したこともあり、米国でも大きな盛り上がりを見せた。五輪を中継したNBCテレビや「人権軽視」との批判を浴びたコカ・コーラなど五輪スポンサー企業も万々歳といったところだろう。

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 全世界の視線をくぎ付けにした華やかな祭典の陰で、命懸けの闘いをしていた人がいる。チョ・ジンヘさん、二十一歳。北朝鮮から脱出し、今年三月、米国に亡命した女性である。

 チョさんは脱北者を強制送還する中国の非道さを訴えるため、ワシントンの中国大使館前で今月二日からハンガーストライキを実施。大使館前の小さな公園にテントを張って寝泊まりし、病院に運び込まれるまでの十五日間、ストライキを続けた。今はもう退院し、体調も順調に回復しているという。

 チョさんがそこまでして中国に抗議姿勢を示そうとしたのはなぜか。実はチョさん自身、中国当局によって四回も北朝鮮に強制送還された経験を持つ。送還後、北朝鮮当局から過酷な拷問を受けたことは言うまでもない。

 現在は一緒に脱北した母親と妹と共にシアトル郊外に住む。だが、祖母、父、兄、弟は既に死亡、あるいは行方不明の状態だ。特に生後二カ月だった弟はチョさんの腕の中で餓死した。

 中国大使館の職員たちはハンガーストライキの様子を目にしたはず。彼らはチョさんの悲痛な叫びをどのように受け止めただろうか。

(H)

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