2008年08月29日

仏の顔も三度まで

韓国から

 韓国の仏教徒六万人がソウル都心で反政府デモを行った。プロテスタント系教会の長老である李明博大統領によるキリスト教寄りの言動が度重なり、仏教が疎外されるのは困る、宗教差別を改めよ、と声を上げた。「仏の顔も三度まで」というわけだ。

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 李大統領は、実際にどこまでキリスト教の肩を持ったのか。仏教界が問題視したのは、例えばソウル市長時代に「ソウルを神様にささげる」と語ったとか、閣僚や青瓦台(大統領府)の人事に教会の人脈が反映された、といったものだ。

 宗教の歴史をひもとけば、迫害を受ければ受けるほど、逆にそれをバネにして発展してきたという事実が浮かび上がる。だが、ここは韓国。大きな声を出した者が勝つという“コリアン・スタンダード”を皆が身に付けているのか、静かに「煩悩」を克服しようという雰囲気にはならない。

 韓国人自身が自画自賛するように、実は韓国は世界でもまれに見る多宗教共存社会だ。宗教指導者の集いには神父や牧師と並んで高僧が必ず同席するし、クリスマス同様、お釈迦様の生誕日も陰暦に基づいて、しっかり祝日に定められている。とかく世論の対立が激しいこの国で、この絶妙なバランス感覚が他分野になぜ生かされないのか、と思うほどだ。

 もちろん、李大統領としては仏教を差別するつもりなどなかったに違いないが、仏教徒たちは本気で怒っている。だとすれば、誤解を解かなければならないが、牛肉問題で謝罪行脚が続いたためか、頭を下げづらそうだ。この際、「解脱」に至るため、寺院で座禅でも組んでみてはいかがだろうか。

(U)

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sekai_no_1 at 08:20│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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