2008年09月09日

高いメンタル系薬剤依存

フランスから

 フランス人は他のヨーロッパ諸国の人々の三倍から五倍のメンタル系薬剤を常用しているとされている。

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 不安、不眠、鬱などストレスの多い現代社会では、フランスと言わず、多くの国々で心の病に悩んでいる人は多い。

 フランスでは昨年一年間にメンタル系薬剤が一億九百万箱販売され、この七年間で抗鬱剤の使用料は27%も増加したという。それも三人に二人の患者は専門家に言わせれば、向精神薬を処方するのは適切でないとしている。

 例えば、抗鬱剤は、鬱病患者にのみ処方すべきものだが、毎年、三百万人が鬱病を発病しているというフランスで、抗鬱剤の処方の数は、それをはるかに上回っているらしい。

 気分の一時的落ち込みや、人生の困難に直面して悩んでいる状態、元気がないなどの理由で安易に処方されているというわけだ。

 この話題を聞きながら、素朴な疑問がわき起こってきた。週末や長期のバカンスをこよなく愛し、人生を楽しむことに集中するフランス人が、メンタルクリニックの医者に頼って生きている姿は、違和感がある。フランス人男性の14%、女性の25%が何らかの向精神薬を常用している事実は何を物語っているのだろう。

 本音と建前の使い分けよりは、常に本音で生きたいフランス人。週労働三十五時間、年間五週間から七週間のバカンスもあって、どうしてという疑問もわいてくる。

 本音で生きる方が、ストレスが多いのかとも思われるが、鬱病でないのに抗鬱剤を飲んでいたとすれば、それも問題だったということかもしれない。

(A)

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sekai_no_1 at 08:55│Comments(1)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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この記事へのコメント

1. Posted by karu   2008年09月10日 20:32
興味深いレポートをありがとうございます

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