2008年09月19日

刑務所に入る拉致家族会代表

韓国から

 昨年、ソウルで開かれた南北閣僚級会談の会場で、拉致被害者の救出を訴え、警備に当たっていた警官隊ともみ合いになり、公務執行妨害で罰金五十万ウォン(約五万円)の支払いを言い渡された韓国の家族会代表・崔成竜氏(56)が、罰金の代わりに九日間の刑務所行きを選び、ちょっとした話題だ。

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 「大金でもない罰金を拒み、わざわざ刑務所に入らなくてもいいのに……」という素朴な疑問もわいてくるところだが、崔代表は「家族がどれほどつらい月日を送ってきたかを知らせ、救出を求めるデモを罰しようとする政府に抗議するため」と語ったという。

 首相が北朝鮮に行って金正日総書記に談判し、被害者五人を取り戻した日本と比べ、韓国は政府の腰が重い。前政権も、その前の政権も、大統領が誇らしげに金総書記に会いに出掛けたが、この問題は素通り同然だった。政府認定の被害者は四百八十人に達するが、帰還を果たしたのはたったの六人で、しかも全員が政府ではなく、崔代表の支援を受けている。

 崔代表自身、四十年前に父親が北朝鮮に拉致された被害者だ。二〇〇〇年に家族会を立ち上げたが、当時は南北融和ムード。世論の関心も低く、孤軍奮闘を強いられた。横田めぐみさんの夫が韓国人拉致被害者の一人、金英男さんだと突き止めるなど、日韓共同で拉致に取り組むきっかけをつくった人でもある。北朝鮮に是々非々で臨む李明博政権の誕生で、少しは期待も膨らんだだろうが、今度は南北対話が断絶し、孤独な戦いが続く。

 崔代表は法に従って刑務所に入ったが、彼を罪人と思う人は恐らく誰もいないだろう。

(U)

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sekai_no_1 at 08:59│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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