2008年10月10日

多発する自殺

韓国から

 人気女優・崔真実さんの自殺をきっかけに、韓国ではインターネットの悪質な書き込みを取り締まろうという雰囲気が高まっている。崔さんは高利貸しに手を出した男性タレントの自殺をめぐり、自分を非難する書き込みに悩まされていた。

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 早速、国会ではネット上の中傷・誹謗を罰する「サイバー侮辱罪」なるものの導入が議論され始めた。野党は言論の自由を盾に反対しているが、韓国では昨年もネットの噂がもとで芸能人が自殺に追い込まれたケースがあり、取り締まりは待ったなしだ。

 実は、韓国は自殺多発国である。昨年の統計によれば、韓国人の死亡原因のうち、自殺はがん、脳血管の疾患、心臓疾患に次いで四位。自殺者数は一万二千人を超え、交通事故による死亡者の一・六倍に達する。経済問題を苦にした中高年男性の自殺が目立ち、その意味では「日本型」とも言える。

 自殺多発の背景について、有名大学病院の精神科医が新聞の寄稿で「社会が自由になり過ぎた弾みで、世の中が乱暴になったため」と書いていた。本来、人同士の距離が近かったはずの韓国社会が、急激な経済発展や価値観の多様化で変化したことも指摘している。

 崔さんの悲報に触れたあるベテラン男優は、「孤独でつらいのは皆同じ。自殺を選ぶのは間違っているよ」と悔しそうに語っていた。崔さんの人気が高かったせいか、「追い込まれる側」の自制力は、あまり話題になっていないが、韓国でも近年、自殺に対する安易な考えを持つ人が増えているという。

 命の尊さを教える宗教が広く普及する韓国社会の皮肉な現実である。

(U)

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