2008年10月25日

危機に強いロシア妻

ロシアから

 山田さん(仮名)は、東京の大学を卒業し大手家電メーカーに就職、一九九六年にモスクワに赴任。そして、同僚のレーナさんと、大恋愛の末結婚した。

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 九八年、ロシアで金融危機が起こり、山田さんとレーナさんも東京に移った。ピンチは二〇〇一年に起こる。山田さんはリストラされてしまったのだ。

 「何でよりによって俺が……」。その日、なかなかアパートに入れなかった。妻に何と言えばいいのか。

 決意して中に入り彼女を座らせ「あのさ〜、俺、クビになった」とロシア語で感情を込めずに言った。

 レーナさんは、数秒沈黙した後、ニッコリほほ笑み「別の仕事を見つけるわよ」と言った。彼女は続けて、「初めて空揚げ作ったけど、食べる?」と尋ねた。

 パリッとしていなかったが、山田さんは「最高においしい空揚げに思えた」と振り返る。

 「そうか。彼女はソ連崩壊で、もっとひどい目に遭ったから平気なんだ」と感心もした。

 彼はその後、小さなコンサル会社に就職。収入は減ったが、レーナさんは語学学校でロシア語を教えサポートし続けた。

 〇五年、ロシアで消費ブームが起こり、日本企業もロシア語を話せる人材を求め始めた。山田さんは大手商社に転職を果たす。現在、金融危機が世界を覆い尽くしている。

 しかし、山田さんは「九〇年代のロシアに比べれば全然マシ。彼女と一緒なら大丈夫な気がします」とほほ笑んだ。

(Y)

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この記事へのコメント
感動的なお話をありがとうございます。ロシアは本当に奥が深いかも。
Posted by karu at 2008年10月25日 15:51