2008年10月29日

漁師とアナコンダ

ブラジルから

 テレビでニュースを見ていると、ブラジル南西部で大蛇アナコンダに襲われた漁師の話をやっていた。興味津々で、テレビのボリュームを上げて見ていると、四メートルもあるアナコンダに襲われた十八歳の漁師は、格闘の末、漁に使う「もり」でアナコンダを仕留めたという。

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 ところが、その後の話がにわかに信じ難い。格闘の末、仕留めたアナコンダを家に持ち帰り、庭先につるしておいたところ、近所の人に通報されてアナコンダは警察に押収され、その上、環境保護法違反で五百レアル(約二万円)もの罰金を支払うように命じられたというのだ。

 漁師の青年は、アナコンダとの格闘の際についた体の傷を見せながら、テレビカメラに向かって「正当防衛で命懸けだったのに、なぜ罰金なのか理解できない」と話していたが、テレビを見ているこちらも当局の対応に唖然とした。

 ブラジルの環境法は非常に厳しいことで有名だ。世界自然遺産のパンタナールがある地域(ブラジル南西部)では、ホテルの敷地内で木を切り、また道路を造るにも環境省の許可が必要。違反をすれば、法外な罰金を科せられると聞く。

 また、釣りも近年は非常に規制が厳しく、パンタナール地域をクルマで走っていると、許可証なしで魚を釣っていないか連邦警察に止められて調べられることも。

 ブラジルの豊かな自然は、ブラジルだけでなく世界共通の遺産。厳しい規制も当然のことだとは思う。しかし、もう少し柔軟な対応ができないものだろうか。

(S)

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この記事へのコメント

1. Posted by もにお   2008年10月31日 12:26
日本のバサー(笑)にもこれくらい厳しい規制してくれ

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