2008年11月25日

中国製家具で混乱

フランスから

 フランスも大衆化が進み、日本でもお馴染みのスウェーデンの家具生活用品製造販売大手、イケアが都市郊外に巨大な店舗を展開している。

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 そんな安価な家具を提供する大手チェーン店の一つ、コンフォラマの革張り肘掛けいすの防腐剤が、人間の皮膚にアレルギーを引き起こし、問題になっている。中には皮膚の病気で死亡した例も出てきて、コンフォラマを相手取って、被害者団体が訴訟を起こすなど混乱が続いている。

 症状としては、全身にかゆみが走ったり、湿疹ができたりで、使用されている防腐剤が原因であることは、コンフォラマ側も認めている。また、被害者に補償額も提示しているが、被害者団体は額が少な過ぎると受け入れようとしていない。

 問題は、それだけにとどまらない。実はコンフォラマは、このいすを中国で作らせ、納品させていた。そのためコンフォラマ側も、中国の納品業者による被害者だと訴えている。被害者側の弁護士は「中国で安く作らせ、十倍以上の値段を付けて売った結果なのだから、言い訳すべきでない」と非難している。

 ただ、保守的なフランス人の間からは、安価な家具の流通に疑問を呈する人も少なくない。ヨーロッパでは家具は高価だが、親から子供へ代々受け継がれるものという伝統があった。それが今や大きく崩れ、家具も使い捨ての時代に入っている。

 批判はあっても、安価で一定水準の生活を提供する中国製の家具の恩恵にあずかる人は多く、この流れを変えることは難しい。持っている家具で階級を知る時代は、終わりに近づいているのかもしれない。

(A)

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