2008年11月27日

暴走バス

フィリピンから

 このところ各地でバスが絡む大きな事故が多発している。先日もマニラの幹線道路で、乗客の奪い合いで競争していたバス同士が接触事故を起こし、これに巻き込まれた乗用車が炎上。年配の運転手が死亡する痛ましい事故があった。

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 こちらの運転手は歩合制で働いていて、これが無謀運転の要因になっているといわれている。しかしよく観察すると一般のドライバーも結構滅茶苦茶な運転が多く、仮に給与体系を変えたからといって事故が減るものでもないような気がする。特に大きな車に乗っているフィリピン人の運転は荒い。

 マニラ首都圏では渋滞がひどいのでバスはめったに使わないが、一度だけ事故に遭遇した経験がある。乗っていたバスが屋根の上のエアコン部分をどこかに接触させたらしく「ボン」という軽い破裂音とともに車内に白い煙が漂った。一部の乗客はビックリして降車したが、運転手は何事もなかったようにそのまま運行を続けた。

 ところで、首都圏を運行するバスのほとんどは日本製の中古。日本ではゆったりと法定速度で走っていたであろうバスにしてみれば、フィリピンでこんなに「暴走」させられるとは夢にも思っていなかったことだろう。

 よく「フィリピンで第二の人生を送るバス」などと紹介されるが、むしろ過酷な人生の本番をここで送っているようにも見える。バスも人間もフィリピンでの老後生活はなかなか甘くないようだ。

(F)

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