2008年12月06日

軽過ぎる言霊?

ロシアから

 ロシアの国営テレビ「ORT」に、「非公開上映」という番組がある。その様相、日本では想像し難い。上映された映画の監督、俳優たちを目の前にして、作品の悪口を言うのである。

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 「ルサルカ」という映画が最近放映された。アンナ・メリキャンという美人監督の作品だ。内容は単純。田舎娘のアリスは、モスクワに引っ越してきた。アリスは、「月の土地」を売っているインチキ会社の社長に恋をする。しかし、彼には既にリタという恋人がいて、片思いに終わる。大事件は起こらないが、アリスの考え方や行動が笑いを誘う。

 見終わると、いわゆる知識人の人々が、アンナ監督に向かって攻撃を始めた。「何のための映画か分からない」「何で彼女が詐欺師にほれたのか分からない」等々。
 司会者もあまりにもひどいと思ったのか、優しそうなバレリーナに意見を求める。すると彼女は、「退屈だったわ。DVDで見ていたら、早送りしたい所が山ほどあったわ」とトドメを刺した。

 ところが、アンナさん本人は批判の嵐を全く気にしていない様子。番組の最後で司会者が感想を求めると、「こんなに話が盛り上がるなんて思ってなかったわ」と満足そうにほほ笑んだ。

 なぜなのか? この国に「言霊」(言葉の霊力)はないのだ。「電話する」と言っても、待ってはいけない。「明日仕上げます」と言っても、仕上がる確率は2%くらい。逆にいくら悪口を言われても、不眠症になることはない。

(Y)

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sekai_no_1 at 08:44│Comments(1)TrackBack(0)ロシア 

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この記事へのコメント

1. Posted by かもめ   2008年12月06日 20:51
言霊がないことが原因だったのですね。
エジプトも同じです。待ってはいけない、信じてはいけない。悪口にびくともしない人々。日本人は神経質すぎる、と。

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