2008年12月09日

親子関係 失われた社会

英国から

 実母が一歳半の子供を虐待死させたり、賞金欲しさに十歳の娘の誘拐劇を仕組むというショッキングな事件が最近相次いで大きく報道され、英国における家庭崩壊の病根の深さが改めて浮き彫りになっている。

★ 続きを読む前に、ご協力お願いします! ⇒ 人気blogランキングへ



 どちらのケースも母親がパートナーと同棲し、公営住宅に住んで社会給付をもらっていた点が共通だ。特に、娘の誘拐劇を演じた三十三歳の母親は、五人のパートナーとの間に七人の子供を生んでおり、家庭内の人間関係が複雑極まりない。しかし、事件に対する英メディアの報道姿勢は家庭問題よりも児童保護の問題を取り上げて、各自治体の児童福祉機関の責任追及に焦点を当てており、病根に触れることを回避しようとしているような気がする。

 事件の背景には、同棲カップルの増大、十代のシングルマザーを手厚く保護する福祉制度などがあるのだが、この国ではこれらは既成事実として社会的に問題視されないほどになっている。だが、外国人の目から見ていて異常に感じる。

 英国では親が子供をまともに養育できないため、社会施設に保護されている子供たちが何万人もいる。わが家に配布されてくるコミュニティー紙の表紙でも、十五歳までの子供たちを引き取ってくれる里親募集広告が毎週のように大きく掲載されている。家庭崩壊を黙認して、その犠牲者とも言える子供たちの保護や養育を他人任せにするのは本末転倒だ。まずは両親のそろった健全な家庭の育成が先決であり、本来の親子関係を取り戻すことが最も必要なことではないか。

(G)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ


sekai_no_1 at 08:29│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

電子ブック
シベリア鉄道見聞録 ウラジオストクからモスクワまで、「ロシア号」6泊7日同乗ルポ! ほか電子ブック多数!
メルマガ

このブログは、メルマガ「ワールド・ニューズ・メール」と連携しています!


Profile
世界日報社
日刊紙を発行する新聞社。世界各地に特派員を配置し、海外情勢とオピニオンにめっぽう強い。日本初の電子新聞も運営中。
QRコード
QRコード
最新コメント
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ