2008年12月11日

雨期が続く政治

タイから

 タイ警察は、反政府組織・民主主義市民連合(PAD)が撤収した後の政府庁舎から、車や大型テレビ、コンピューター、書類などが盗まれていたことを明らかにした。

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 また、占拠されていた政府庁舎近くの水路からは、銃器や手榴弾などを含む大量の武器や違法薬物などが発見された。

 PADは、すべての容疑を否定。当局の悪意に満ちた濡れ衣と訴えている。PADによると、八月下旬から三カ月余の占拠中に、十人以上の不審者が建物内に侵入しようとしたという。

 PADは、古タイヤを敷き詰め、さらにバリケードを構築して、日本でも七〇年安保闘争時代に存在した“解放区”を作り上げていた。ただバリケード内部には、所持品チェックだけで、誰でも入れるし、食事は無料提供、寝る場所やトイレも完備。さらに看護婦や医師も常駐しているなど、“解放区”は充実していた。これらは巨額の資金提供者なしにはできない規模だ。

 大集会ができるように設営された国連ビル前の広場には、「最後の戦い」の横断幕が躍っていた。今回の空港占拠のスローガンも、「最大にして最後の戦い」だった。 しかし、力で倒すという政治手法は、力で倒される宿命を持つ。タイで起きている「最後の戦い」は、実は「終わりなき戦い」の前哨戦でしかない。

 タイでは先月下旬から、乾期に入ったが、政治だけは土砂降りの雨期が続いている。

(T)

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sekai_no_1 at 10:02│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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