2008年12月12日

石橋をたたかなかった?

韓国から

 韓国と北朝鮮による南北経済協力の代表的事業の一つ、開城工業団地に入居する韓国人経営者たちが最近、さまざまな機会を利用して自分たちの窮状を訴えている。すっかり冷え込んでしまった南北関係のあおりで、「閉鎖」のうわさが飛び交い、取引先からの注文がメッキリ減ってしまったからだ。

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 同工業団地のスタートは対北融和を掲げる盧武鉉・前政権時代。南北首脳会談で盛り上がった融和ムードが続く中、北朝鮮への投資も押せ押せだった。「統一を早められる」という使命感も手伝った。当時、韓国政府は入居に当たり、北朝鮮のカントリー・リスクを聞かれ、「自分たちを信じてついて来てほしい」と説得したそうだ。

 ところが、保守派が推す李明博政権の登場で対北融和の見直しが始まり、状況は一変した。無条件的な支援を得られなくなった北朝鮮は、韓国に圧力を加え、ついには軍事境界線通過を制限し、多くの工業団地職員を追放した。関係者にとって、まさに悪夢である。

 ただ冷静に考えれば、北朝鮮の政治的リスクほど大きいリスクはない。入居企業は工業団地に関する法律うんぬんと言うが、国際条約を平気で破る国だ。政経分離を期待したというのも、“将軍さま”がすべてを握る実態に目が向けられていない。一言で言えば、北朝鮮という「石橋」をたたかなかったわけだ。

 今のところ北朝鮮は、企業活動は保証するとの方針を変えていない。いい外貨稼ぎになるからだろうが、ここで働く北朝鮮女性が韓国亡命を求めて脱北したというニュースもある。「黄色い風(資本主義)に汚染されないよう閉鎖する」とも言いだしかねない。やはり開城工業団地はリスクだらけである。

(U)

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sekai_no_1 at 08:59│Comments(1)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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この記事へのコメント

1. Posted by ららら   2008年12月12日 12:43
5 韓国人朝鮮人は世界一優秀な民族、そしてその優秀民族が集結した国が韓国朝鮮、この程度のことは危機とは言いません。だから在日韓国人朝鮮人は素晴らしい祖国に帰ってね。

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