2009年01月08日

新・旧暦で祝う「正月」

韓国にて

 韓国は正月と旧正月を祝う世界でも珍しい国の一つだ。本来は旧暦を用いていたため、旧正月を正月として祝っていたが、約百年前に新暦が導入されてから、新暦も祝うようになった。ただ、儒教の歴史が長い韓国では、新暦の正月は風習として根づかず、現在では一月一日の元日のみ公休日である。

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 ただ、新暦の正月にも新年の挨拶である「セヘ ポク マニバドゥセヨ」をし、正月の料理であるトック(韓国風雑煮)などは食べるが、日本で感じる新年を迎える感慨はあまり感じられない。旧正月にも「セヘ ポク マニバドゥセヨ」と挨拶するので、韓国では二回正月を迎える気分である。十年前までは、一月の一日と二日が公休日でそれなりに正月気分が味わえたが、休みが多いということで二日の公休日がなくなってからは、本当に正月気分がなくなってしまった。

 それでも、わが家では正月の食べ物であるトックを食べてお祝いをした。トックの中身は地方によって少し異なる。韓国でも南の方では、純粋な餅だけ入ったトックだが、北の江原道ではマンドゥ(日本で言う餃子)を入れたトックマンドゥクッを食べる。

 家内は江原道出身なので、正月はいつもトックマンドゥクッを食べている。雑煮に使う餅は、日本のようにもち米を使ったものではなく、うるち米を使ったものなので、消化がよく胃には負担にならない食べ物だ。切り餅にスライスし、一口で食べられるようになっているので、とても食べやすいのが特徴だ。

 韓国では、これらの料理以外に、カルビ蒸し、チャプチェ(春雨や肉、野菜などを炒めたもの)、緑豆チヂミなども、正月の料理として親しまれている。

(志田康彦・京畿道九里市在住)

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sekai_no_1 at 14:52│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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