2009年01月27日

不況で詐欺や強盗増加

英国から

 昨年末から大手小売業の倒産、金融サービス業の縮小、工場の閉鎖や一時停止などが相次いでおり、失業者数が二百万人近くまでに膨れ上がって、英経済を襲っている不況風は強まるばかりだ。他方、この不況と呼応するかのように現金や物品を強奪したり、だまし取ったりする犯罪が増えている。

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 英内務省が先週発表した、昨年第三・四半期(七月−九月)における最新の届け出犯罪統計結果(イングランドとウェールズ)によると、ナイフなどの凶器を使用した強盗事件が18%、詐欺・文書偽造が16%、一般住居侵入が4%増加している。

 一般住居侵入は二〇〇一、〇二年を除いて過去十数年減少し続けていただけに、今回増加に転じたのは、カネに困った者の押し入り強盗が目立ってきたと理解してよいだろう。わが家のあるロンドン東北のヒリンドン地区を調べてみても、昨年十月は百六十四件だったものが、翌十一月には百七十六件へと増えており、不況が深刻化するにつれて被害に遭う危険度が高くなっている。

 スミス内相は、住居侵入などの犯罪増加は不況によるものとの見方を否定しているものの、住居侵入や窃盗が増えているため今後二週間以内に関係機関や団体に呼び掛けて緊急会議を開催し対策を講じる方針だ。同会議には、警察、近隣監視の住民ボランティア団体「ネイバーフッド・ウオッチ」、高齢者ケア団体「エイジ・コンサーン」、主要DIYショップなどが参加する。そして来月からは、住居侵入防止キャンペーンを開始する予定だ。世の東西を問わず、不況になれば人心が乱れて物騒な世の中になるものだ。

(G)

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sekai_no_1 at 08:26│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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