2009年02月10日

「家族の一員」の死

オーストリアから

 知人の愛犬アスカが死んだ。十五歳だったから、長生きした部類かもしれないが、知人の落胆ぶりは目を覆うばかりだった。十五年間も一緒に過ごしていると、家族と同様だ。その家族の一員が亡くなったのだから、当たり前かもしれない。

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 知人は夜勤が多い仕事だった。時には仕事が終わると、会社の近くにある友人宅に宿泊することもあったが、「アスカが待っているから帰るか」と疲れた体にむち打って郊外の自宅に帰ったことが多かったという。

 大学生の娘さんたちも「アスカが家で待っているから」といって遅くなっても帰宅したという。夫人がいなくなった後、アスカは家を守る奥さんのような役割を果たしていたわけだ。

 アスカは今年に入って急速に体力を失っていった。好きな散歩もしなくなった。庭でゴロンとしていることが多くなった。知人が会社にいる時、娘さんから電話が入った。「アスカの様子がおかしい」と。知人は上司に言ってすぐに帰宅した。獣医のところに駆け込むと、「寿命ですね」という。

 知人は「アスカは家族を一つにしてくれていた。アスカがいなかったら、わが家はとっくにバラバラになっていただろう」と言った後、「これからはアスカと暮らした十五年間の思い出が家族を結び付けてくれることを願うよ」とつぶやいた。

(O)

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sekai_no_1 at 08:46│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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