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　逮捕された当日も、イギリス人旅行者から現金一万パーツ（約二万六千円）と腕時計などを奪ったという。この少年は覚醒剤常習者で更生施設にも入っていたが、同施設で知り合った仲間とともに強盗や恐喝を繰り返していた。

　タイでは、ヤクザまがいの職業高校生同士の抗争事件が恒常化しているが、最近はこれに中学生も加わるようになってきた。タイ中部にある観光地アユタヤ歴史公園で、社会見学中のバンコクの中高校生同士で乱闘が発生。高校二年生の男子生徒が、中学三年生の男子生徒に刃物で腹を刺され重傷を負っている。

　また東北地方のサコンナコン県では、草地で死んでいる中学生が発見された。警察の捜査で、同じ中学の二年生男子生徒が殺害したことが判明。二人は賭けセパタクロー（籐球）をして、二千パーツ（約五千二百円）の借金を作った被害者がこの金を払おうとせず口論になり、スコップで殴り殺したとされる。

　なお高校生同士の抗争事件では、チェーンやナイフだけでなく、鉄砲や手榴弾といった銃器や爆弾も公然と使われるようになっている。微笑みの国タイながら、アウトロー予備軍の世界では、これが通用しない。

（Ｔ）

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