2009年02月21日

ムスリム同胞団のコプト教迫害

エジプトから

 カイロとアレキサンドリアの中間辺りに、エジプトのキリスト教(コプト教)の拠点都市の一つ、ワディナトゥルンがある。

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 そこの修道士の一人に、現代もコプト教徒への迫害は続いているのかと尋ねると、「ムスリム同胞団」がその急先鋒に立っており、もし同組織がエジプトを支配するようになれば、コプト教徒は皆、亡命せざるを得ないだろうと述べてくれた。

 ナセル大統領の暗殺未遂事件を起こし、多くが投獄されたが、サダト大統領は、対イスラエル和平を実現するため、関心を外にそらす必要があり、団員を釈放、コプト教会やコプト教徒の家を襲撃させたという。そのサダト大統領も同団の分派に暗殺された。

 一九九七年、ルクソールのハトシェプスト葬祭殿での大量殺人事件を起こしたのも、ムスリム同胞団の分派だった。目的のためには殺人も辞さない過激派集団だ。

 現在は、教会を建てようとすると、その近辺にモスクを建設する計画を発表、教会建設を阻止するなどしているという。

 コプト教迫害の急先鋒は昔はイスラム指導者だったが、今ではムスリム同胞団に代わった。非合法化されながらも、貧困層への医療・奉仕活動などを通じ民衆の中に深く浸透、一方、マスコミや医師、教師、大学、法曹界、官庁などに浸透して、秘密裏に活動している人材も多数とされ、先回の総選挙では八十八議席を獲得するまでに成長している。武器を購入、地下倉庫に隠し持っているとのうわさも絶えない。コプト教徒が真に恐れる意味が理解できる。

(S)

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この記事へのコメント

1. Posted by かもめ   2009年02月26日 05:46
エジプトのムスリムは少数派のコプトがどう感じているかの配慮にややかける気がします。
22日のカイロの爆弾事件は、誰が関与しているのかと思います
2. Posted by S   2009年02月26日 23:12
22日のカイロの爆弾事件は、個人的には、22日と23日に開門されたラファ検問所を通ってエジプト側に越境したパレスチナ人かな、と思いましたが、考え過ぎかもしれません。いずれにせよ、イスラエルのハマス攻撃に対するエジプト政府の態度に不満な人々による行為のような気がします。警察は23日に5人を拘束してそのうちの3人を釈放、26日にはさらに10人を拘束しました。ただ、フランス情報省は、フランス人を標的にしたテロだと考えているようです。犯行声明も出てないし、今のところまだ分かりませんね。
3. Posted by かもめ   2009年03月05日 04:01
ラファ検問所の問題がなぜ、ハーニルハリーリの外国人攻撃になるのか、理解できません。エジプトに打撃を与えたければ、郊外のメトロ駅から爆弾を持って乗り(チェックは厳しくない)、タハリール広場の駅などで爆破させれば、被害も大きいでしょう。それをしないのは、エジプト人を攻撃できないか、庶民を攻撃できないという気持ちなのでしょう。

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