2009年02月27日

死刑は是か非か

韓国から

 韓国は日本と同様に刑法上、死刑が可能な国だが、十年以上刑執行がない。死刑囚は現在、五十八人に達するが、金大中、盧武鉉の両左派政権で人権擁護の観点から廃止論が高まった影響で「保留」のままだ。ところが先日、韓国社会を震撼させたあの連続女性暴行殺人事件があって以降、死刑制度の存続を求める声が急速に高まっている。

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 存続派の代表的な意見は「死刑執行は凶悪犯罪の抑止につながる」というものだ。だが、連続殺人犯に対する国民の憎悪も増していて、実際は「被害者たちがうかばれない」「当然の対価」という感情が混じっている。

 一方の廃止派は、死刑は「国家が制度的殺人を犯すもの」と主張する。韓国では軍事政権時代、政権維持のために死刑制度が悪用された暗い過去がある。民主化の過程で勝ち取った人権へのこだわりが強く、宗教界も「人が人の命を奪う」ことに否定的だ。

 連続殺人事件の直後の世論調査では、「存続」が64%に達して「廃止」を大きく上回り、存続論が勢いを増すかに見える。しかし、韓国は「特赦の国」でもある。光復節(日本植民地支配からの解放日)などの記念日には必ずといっていいほど、まとまった規模で特赦を断行する。死刑囚では、大韓航空機爆破事件の実行犯である北朝鮮の金賢姫・元工作員もいる。

 その金元工作員が近々、北朝鮮で自分に日本語を教えてくれた日本人拉致被害者、田口八重子さんの家族と韓国で面会する。拉致問題解決の手掛かりとなる新情報に関心が集まる。「生かされた」ことで、人のために役立つ場合もある。死刑をめぐる韓国版「罪と罰」の論争は、そう簡単に決着が付きそうもない。

(U)

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sekai_no_1 at 08:14│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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