2009年03月07日

靴投げ騒動 各地に飛び火

エジプトから

 昨年十二月、イラクの首都バグダッドで、記者会見中のブッシュ米大統領(当時)に靴を投げ付け起訴されたイラク人テレビ記者の初公判で、入廷時に傍聴席から大きな拍手と歓声が上がった。イラク国内やアラブ諸国では、同被告を英雄視する人もあり、早期釈放を求める運動も広がっているという。

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 この靴投げ騒動はその後も尾を引き、同事件をまねたと思われる事件が何件か続いた。

 最初の事件は二月二日、英ケンブリッジ大学で講演中の温家宝中国首相に靴が投げ付けられた。

 二日後の四日夜には、イスラエルのベニー・ダガン駐スウェーデン大使が、同国のストックホルム大学で講義中、聴衆から靴を投げ付けられた。

 この現象はエジプトにも飛び火していた。一月十日の人民委員会(国会)で、同国のイスラム根本主義組織ムルリム同胞団系の議員が、与党国民民主党議員に対し靴を投げ付け、懲罰委員会に掛けられた。クリントン米国務長官も、インドネシア訪問中、写真に多くの人々から靴を投げ付けられた。

 一連の事件は、マスコミの取材規制となって表れ始めている。

 言論の自由が大前提の民主主義。暴力が出現した瞬間、民主主義は後退する。

 被告もマスコミ人である以上、言論で正々堂々と戦うべきだとの指摘もかなりあったが、マスコミ人自らが民主主義を後退させる結果を生んだことは残念至極だ。

(S)

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