2009年03月17日

不況で町存続の危機

フランスから

 フランス南西部、スペインに近いポントンクス・シュル・ラドゥールという小さな町にある日系大手企業ソニーの工場閉鎖に伴う労組との対立で、ソニー・フランスの社長が一日軟禁状態になる事件があった。社長はフランス人で、従業員に説明するために工場を訪れたのだが人事部長とともに軟禁された。

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 工場のある町は人口約二千人で、閉鎖に伴い三百十二人が解雇になる。無論、三百十二人には家族もいるわけで、約千人、町の半分の住人が影響を受けることになる。工場が稼働し始めたのは二十五年前というから、町は完全にソニーに依存していたことになる。

 今、深刻な景気後退により、フランス各地で同様な工場閉鎖や大規模なリストラが続いている。大都市ならともかく、小さな町では、工場がなくなることは町の存続にかかわってくる。同じ町での再雇用は難しいため、多くの住民が出ていくことになるからだ。

 実は、この現象にカトリック教会も影響を受けている。カトリック教会は、この三十年間、礼拝に通う信者が激減し、一人の神父が三つか四つの教会を担当するのが普通となってしまった。献金する人の数も減ったからだ。

 そこに不況の嵐が襲い、町がゴーストタウン化すれば、教会はますます、窮地に追い込まれてしまう。

 フランスでは、どこの町も教会を中心に街づくりがされている。その教会がもぬけの殻になるのは、何とも背筋が寒くなる状況と言わざるを得ない。

(A)

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