2009年03月27日

日本のお株奪う親切さ

韓国から

 あるファストフード店でモーニングコーヒーを注文し、二階に上がろうとした時のこと。若い男性店員が階段の掃除をしていた横を通り過ぎようとしたところ、手が滑ってコーヒーをひっくり返してしまった。

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 「スミマセン」と、こちらが謝るよりも早く、店員は「大丈夫です。すぐ新しく入れ直しますから」と言った。掃除したばかりの階段を流れ落ちるコーヒーを見ながらも、嫌な顔一つせずにである。

 その数日後。今度はシーフードレストランでの出来事。隣のテーブルで親と一緒に食べていた三、四歳の女の子が、ソファの上にジュースをこぼしてしまった。店内はお客さんでごった返し、ホール係の女の子も大忙しだが、どこからともなくそのうちの一人が小走りにやってきて、笑顔で「すぐ片付けますから」。布巾でジュースをぬぐう手つきもテキパキとしている。

 もちろんサービス業で教育を受ける「基本」を実践したまでかもしれないが、一昔前ならサービス業で働く人たちの愛想の無さ、不親切さに幻滅させられることが多々あった。近頃、韓国の若者に接してみると、全体的に愛想が良く、親切だし、マナーもしっかり身に付けている。日本のお株を奪われたかのようだが、記者の韓国評価は上昇中だ。

 ただし、気掛かりなこともある。十年前の通貨危機以上ともいわれる就職難の最中、大手企業などを志望していた優秀な学生たちが、不本意な職場で非正規社員として働くことが増えているというからだ。親切だったあの店員たちは、もしかしたらそんなシビアな社会の壁に直面しているのかもしれない。

(U)

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