2009年03月28日

失業を喜ぶ

ロシアから

 最近、旧友のパーベル君(40)に会った。彼はいつもエネルギッシュで明るい。最近見ないと思ったら、何と「三カ月間」旅行していたという。欧州を回り、その後中南米にも行ったとか。 「危機だというのに、景気がいいねえ。仕事はどうなの」と尋ねる。 

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 するとパーベル君は「ああ、三カ月前に首になったよ。だから旅行できたんだ」と笑った。

 何という明るさ!

 彼は「今回の旅行で貯金は全部なくなった。ボチボチ仕事を探し始めるよ」と再びほほ笑んだ。

 翌日、奥さん、子供と散歩しているローマ君(33)を見掛けた。

 「平日の昼間から散歩なんて優雅だね」と言うと、「そう、最近会社を首になったからね」とニヤリ。「それで良かったんだよ。ここ数年、働き過ぎていた。失業したおかげで、妻や子供といる時間が増えた。逆に感謝しているぐらいさ」と語った。

 「でもお金はどうしているの」と聞くと、「白タクさ」と答えた。「白タク」とは、一般人が自家用車でタクシー業務を行うことである。もちろん、届け出も出さないし、税金も払わない。ソ連崩壊後の混乱期に一般化し、今もその伝統が続いている。ロシア人男性は、「白タク」という最後の手段があるため、失業しても食いっぱぐれる心配をしないのだ。

 危機への耐性ができているロシア人は、「サバイバルするだろう」と思った。

(Y)

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この記事へのコメント
なんという精神的強さ。日本も真似したい。年に3万人も自殺者が出る国なんて、幸福な国なのだろうか
Posted by karu at 2009年03月28日 19:04
若いうちの苦労は買ってでもって事ですかねぇ
ぬくぬくと育ってきた我々日本人は弱いですね
Posted by ぷしゅう at 2009年03月30日 07:40
無職になって4日目です。次を探しています。前の仕事のストレスは辞める事により なくなりそうです。部屋を掃除したり 忙しく疲れて なかなか出来なかった事もして過ごしています。明日から また探してみようと思います。
Posted by イエローリボン at 2009年04月02日 15:29