2009年04月17日

桜の「過去」

韓国から

 韓国も四月になると気温がぐっと上がり、春らしい陽気になる。地球温暖化のせいか、今年は最高気温が各地で二五度を上回る日もあり、冬から一挙に夏に入ったのかと錯覚しそうになるほどだったが、そんな心配をよそに自然は四季をきちんと識別しているようだ。春到来とともに桜が満開になり、休日を中心に花見の名所は大勢の人でごった返した。

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 記者もご多分に漏れずソウル市内のある公園へ桜を見に出掛けた。狭い公営駐車場のキャパよりはるかに多いマイカーが続々と到着していたが、これは週末は路上駐車もOK(厳密にはダメだが)になってしまうためだ。

 韓国人の花見のスタイルは、桜並木の下をゆっくり歩くのが主流のはずだったが、最近は家族連れや仲間同士、場所を陣取って弁当を広げたり、酒を飲んだりする「日本式」も少なくない。花見の期間、コンビニの売り上げが急増したというのもうなずける。

 ところで、韓国の桜には「過去」がある。解放(終戦)後、韓国では日本軍国主義の象徴だとして桜がバサバサと切られたが、その後、在日韓国人や日本人の有志により桜の苗木が寄贈された。ある新聞記事によれば、韓国最大の桜祭り「軍港祭」が開かれることで有名な南東部・鎮海に植えられた三十万本の桜のうち、一万六千本を一人で寄贈した在日男性もいるという。苗木の寄贈を日韓の懸け橋とみるか、愛国心の証しとみるか、はたまた「日本による巧妙な文化侵略」とみるかで、韓国の桜の価値にも雲泥の差が生じよう。

 風が吹けば桜吹雪に歓声を上げ、日が沈めば夜桜の風情を楽しむ。韓国人の花見は日本人のそれと何ら変わりないが、桜への秘めた思いは複雑なのかもしれない。

(U)

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sekai_no_1 at 06:25│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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