2009年04月22日

指導者意識と日本人

米国から

 ロサンゼルス・小東京の中心的存在となる日系マーケットが韓国系資本によるマーケットとして装いを新たにオープン。マーケットは以前と違った盛況ぶりだ。

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 新しいマーケットにそのまま残った従業員も何人かいるが、マネジャーなどビジネスを取り仕切る人たちは皆、精力的な韓国人だ。居残った日系従業員の一人は「日本人だったら大学出だと肩書で威張っていますけれども、こちらの韓国人たちは博士号を持っていても前掛けを掛けて汗を流して仕事に精を出しています」と、以前と比較する。

 新しくマネジャーとなった金ジンスーさんは日本に七年間滞在したことがあり、日本語も流暢だ。「小東京の日本の文化や伝統は大事にしていきたい。韓国人が乗っ取ったというような印象を与えるのは良くない。肝心なことは地元のコミュニティーにいかに奉仕するかということです」。金さんはオーナーではないが、「オーナーシップ」の意識を持って仕事をしていることが感じられる。

 各国の青年の意識調査によると、「将来指導者になりたいか」との質問に、韓国人や中国人の青年は八割以上が「なりたい」と答えるのに対し、日本人の青年層は三割程度だという。それは小東京でも同じことだ。小東京のホテルやモールが次々と非日系の資本に買収されていく中で、日系人や日本人がリーダーシップを発揮して小東京を守っていくという気概が見られない。指導者意識の欠如というDNAはここ米国の日系社会でも「負の遺伝子」として受け継がれているのだろうか。

(M)

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