2009年05月11日

左右に分かれる国

韓国から

 ソウルの竜山で地域再開発のため立ち退きを迫られた住民や商店主が雑居ビルに立てこもり、これを強制解散させようとした警察と衝突した際に発生した火災で双方合わせて六人が死亡した、いわゆる「竜山惨事」から百日がたったということで、事故現場では追悼集会が開かれた。

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 出勤先がすぐ近くにあるため、毎日、嫌でも現場を横目で見ているが、付近は大部分が更地になった半面、まだ立ち退きを拒んで踏ん張っている人たちもいて、壊せずにいる建物からはゴミの悪臭も漂い、通行人は顔をしかめて歩いている。

 既に知られていることだが、各地の再開発に反対する全国的な市民団体や左翼政党が事故現場を反政府運動の拠点にしようという動きが見られる。先日は行き付けの飲食店のオーナーが、いつの間にか「闘争」「政権打倒」などと書かれた立ち退き反対派おそろいのチョッキを着て歩いている姿を見掛け、ギョッとした。事故がなければ、ただのおじさんだったかもしれないと考えると、「左翼の仲間入りをするのもあっけない」と思わずにはいられなかった。

 実用主義を標榜する李明博政権にとって、左派だ右派だという話は愉快ではないだろう。しかし、韓国ほど左右の対立が激しい国は珍しい。「北朝鮮があるためですかねえ」とある識者に尋ねると、「北朝鮮とその後ろに中国があるからねえ」という重厚な答えが返ってきた。北朝鮮を称賛すれば左派、批判すれば右派という二分法式は古いと言う人も多いし、理念の時代は過ぎたと主張する人もいるが、社会の至る所で左右真っ二つだ。

 理念嫌いの若者を見ても、左派政権十年間で多くが北朝鮮への警戒心を捨てた半面、兵役に就けば右傾化する。やはり韓国はまれに見る左右極端な国?

(U)

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