2009年06月01日

地下にもぐる珍獣

ラオスから

 ラオスの魅力は山にある。海がないから、消去法として山というわけではない。山が持っている存在感が、ずっしりと重いのだ。

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 田園地帯が国土を覆い尽くしているタイ。その対極にあるのがラオスでもある。
 山と森の国ラオスをスピードボートで約七時間、古都ルアンブラバンから北部フエイ・サイに向かったことがある。

 メコン川沿いの小さな部落で、巻きスカートを身に着けたラオス人女性が小さな動物を売りに来る。銃で心臓を一撃された山猫がいた。目を引いたのは、女性が抱いているジャコウ鹿だ。ラオスやベトナム山岳部に生息する世界最小の鹿だ。

 ジャコウ鹿は、小鹿のバンビだったが、成長してもせいぜい一メートルぐらいにしかならない。

 いくらかと尋ねると、「五万キープ(約六百円)」だという。むろん、ぺット用としてではなく、食用としてのものだ。

 ローカルの市場を必ずと言っていいほど、射止められた色鮮やかな小鳥が並び、全長一メートルほどのトカゲが食肉として売られていたものだ。

 ただ、最近はラオスといえども、こうした珍しい動物を見掛けることがめっきりと減少した。観光客が急増して、買いあさっているわけではない。ラオスには絶滅危惧種が数多いために、ワシントン条約の制約を受けて、国際機関から捕獲や売買禁止を義務付けられるようになったのだ。

 だが、こうして地下に潜った分だけ、売り値が割高になるのは避けられない。

(T)

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