2009年06月01日

内部告発で世直し

英国から

 下院議員の経費不当請求問題が英政界を震撼させている。デーリー・テレグラフ紙が、議員の過去4年間の経費請求を暴露したことによって与野党を問わず多くの議員が有権者から非難されており、次期総選挙では現下院議員の約半数が失職するとも言われている。

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 これほどまでの大問題に発展した裏には今回も内部告発者がいた。告発したのは、議会内で経費のデータ処理に何らかの形で携わった職員ないし請負人からデータディスク提供の申し出を受けた民間情報会社経営者のジョン・ウック氏だ。同氏は英特殊空挺部隊(SAS)にもいた元軍人であり、女王陛下と社会のために不正を正すとの正義感から大手メディアへのリークを働き掛けたようだ。

 英国では公益と大義のために、あるいは信念のために個人が大きな組織の不正や欠陥、腐敗を正そうとするケースが結構多くある。

 国民医療サービス(NHS)の看護師が、老人ケア病棟での患者のひどい取り扱いをカメラに収めてBBCテレビに持ち込んだり、王室スタッフに採用されたジャーナリストがバッキンガム宮殿の警備不備を暴露記事にしたり、政府通信本部(GCHQ)の職員が人権侵害だとして極秘情報を公開するなど例を挙げれば切りがない。

 内部告発者は失職したり、訴追される大きなリスクも冒しているが、個人が大きな組織に反旗を翻すのはいかにも英国的であり、「長いものには巻かれろ」の日本とはちょっと国民性が違う。

(G)


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sekai_no_1 at 13:14│Comments(0)TrackBack(1)ヨーロッパ 

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1. この国の場合はなー  [ グリーン・スタイル ]   2009年06月03日 11:05
これは難しいかもね『内部告発で世直し』(http://blog.worldtimes.co.jp/archives/51258664.html)何しろ蟻の社会と大して変わらない社会構造なんじゃないかと勿論個人的な思いこみかもしれないけどね蟻や蜂は人間以外の生物の中で最も高度に社会を形成している生物の一つで

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