2009年06月22日

苦しいときの政府頼み

韓国から

 最近、韓国でも街中で軽自動車をよく見掛けるようになった。不況の折、経済性を考える現実派が増えた証拠だろう。

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 だが、一方で自家用車をステータスの象徴とみる傾向も根強く残っている。メーカー側もそんな消費ニーズをつかもうとセダンを充実させている。個人的にはS社の新型「チェアマン(議長)」が韓国版ベンツのような雰囲気でなかなかいい。

 ところが、そのS社が最近、大揺れだ。S社は金融危機の余波で資金繰りが悪化し、経営破綻した。その後、従業員の40%近くを削減する構造改革を条件に再建の道を歩み始めるかに見えたが、労組が闘争に突入。批判の矛先はなぜか会社よりも国である。

 彼らは「下請けや関連企業など裾野が広い自動車会社の再建には公的資金を投入するのが世界の趨勢。なぜ現政権は動かないのか」と主張する。先日は前大統領の追悼を兼ねた反政府集会で、「解雇は殺人だ」などと書かれた布を手に政府への不満をぶちまけた。

 昨年、遠距離トラックの運転手たちが自腹を切っているガソリンの価格高騰で悲鳴を上げ、集団ストで貨物輸送を麻痺させたときも、その言い分は「一生懸命働いているのに生計が立てられないなんて矛盾している。政府が何とかすべきだ」というものだった。資本主義の競争原理にはなかなか目が向かず、苦しいときの政府頼みという甘えがあると言ったら、冷た過ぎるだろうか。

 事情を訴え、相手に理解を求める姿は「情の国・韓国」らしいけれど、よく口にするグローバル化を達成するには理性的な行動が伴ってこそ、と思うのだが…。

(U)

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    sekai_no_1 at 12:46│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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