2009年08月13日
あるウイグル人の一言
先月下旬に来日したが、急遽米議会に呼ばれ、講演をキャンセルして帰国した。中国当局のウイグル人に対する残忍な行為を訴えるため、連日あちこちに飛び回っている。
昨年、北京五輪の開幕前にワシントンでカーディルさんにインタビューしたことがある。多忙なスケジュールの合間を縫って取材に応じてくれたのだが、ちょっとした問題が起きた。
この日は運悪く専属の通訳がおらず、代わりの人がカーディルさんのウイグル語を英語に訳してくれたのだが、その英語が非常に分かりにくかったのだ。
このままではせっかくのインタビューも記事にならない。誰か別のウイグル人にインタビューのテープを聞いてもらい、もう一度翻訳してもらう必要があった。
そんな時、日本語が流暢なウイグル人がいるとの話を耳にした。すぐさま電話をかけ、協力をお願いしたところ、快く応じてくれた。
そのウイグル人はカーディルさんの発言を日本語に翻訳してくれた後、こんなことを言った。
「私はいずれ中国に戻ります。ですから私が今日手伝ったことは誰にも言わないでください。本当に命に関わるんです」
これまで遠い話のように思えていたウイグル人の悲惨な境遇が、急にリアルに感じられた。この一言は今もはっきり耳に残っている。
(J)
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昨年、北京五輪の開幕前にワシントンでカーディルさんにインタビューしたことがある。多忙なスケジュールの合間を縫って取材に応じてくれたのだが、ちょっとした問題が起きた。
この日は運悪く専属の通訳がおらず、代わりの人がカーディルさんのウイグル語を英語に訳してくれたのだが、その英語が非常に分かりにくかったのだ。
このままではせっかくのインタビューも記事にならない。誰か別のウイグル人にインタビューのテープを聞いてもらい、もう一度翻訳してもらう必要があった。
そんな時、日本語が流暢なウイグル人がいるとの話を耳にした。すぐさま電話をかけ、協力をお願いしたところ、快く応じてくれた。
そのウイグル人はカーディルさんの発言を日本語に翻訳してくれた後、こんなことを言った。
「私はいずれ中国に戻ります。ですから私が今日手伝ったことは誰にも言わないでください。本当に命に関わるんです」
これまで遠い話のように思えていたウイグル人の悲惨な境遇が、急にリアルに感じられた。この一言は今もはっきり耳に残っている。
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