2009年09月21日

カネがあれば脱北も楽?

韓国から

 北朝鮮は「旅行の自由」がないことで有名な国。随所に検問所があって、当局が発行した通行証がないと遠出はできなかった。

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 しかし、300万人ともいわれる餓死者を出したあの「苦難の行軍」があった1990年代半ばを過ぎると、次第に統制が利かなくなり始め、現在は首都・平壌をはじめ咸鏡北道など中国と国境を接する各道に入る場合を除けば、通行証なしでほぼ大丈夫だとも聞く。

 庶民の足はバスだ。都市と都市を結ぶ直行バスも多いそうで、商売人や軍人をぎゅうぎゅう詰めにして走る。バスの運転手は、いつも決まったコースを走るから検問所の軍人たちとも顔見知り。乗客一人一人を調べなくても運転手の「顔パス」で車ごと通過できる。だから運転手はあらかじめ乗客から運賃に検問所通過の“手数料”を徴収する。車両は中古の日本製がたくさん入ってくるから故障の心配もない。こんなわけでバスの運転手は北朝鮮では人気の職業となり、ここ数年でかなり増えているようだ。

 実は、この通行証なしの移動とバスの発達のおかげで、脱北がしやすくなっているという話だ。運悪く検問所で乗客だけ降ろされ、「怪しい」と思われても、たばこの箱に5000ウォン札を何枚か差し込んで渡せば、だいたい見逃してくれるという。中国との国境沿いまで行けば、あとは国境を守る軍人を買収したブローカーを頼りに川を渡ればいい。

 先日、ソウルでインタビューした脱北者も「カネさえあれば脱北は難しくなくなった」と言っていた。1日か2日あれば国の端から端まで移動でき、高額を積めば脱北を確実に成功させてくれる人たちがいるからだ。残してきた妻子を思ってか、彼は「カネさえあれば脱北できるのが目に見えるんだが……」と、何度もつぶやいていた。

(U)

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sekai_no_1 at 11:49│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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