2009年09月28日

合唱団活動で町おこし

英国から

 隣町であるため筆者もよく知っているサウス・オキシーというありふれた町(人口約1万人)が今月放映されたBBCテレビのシリーズ番組「クワイア(合唱団ないし聖歌隊)」で取り上げられていた。ロンドン圏を出た所にあるこの町は、公営住宅が多く低所得の労働者層が住んでいて、周囲の町と比較すればかなり見劣りする。一般住宅以外には、取り立てて目立った史跡も建物もない、殺風景な町だ。

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 番組は、昨年秋に一人の合唱指揮者がやって来て町の合唱団をつくろうと奔走するストーリー。狙いは、合唱団活動を通じて町おこしをすることであり、これをBBCが後援している。大都会近郊の町で、50年ほど前につくられた労働者向け新興住宅地であるため、コミュニティー活動も少なく、これまで合唱団が一つもなかったという。

 指揮者は、通りでビラ配布して呼び掛けたり、小学校を訪問するなどして参加者を募り、大人たちの合唱団と子供合唱団、それに青年男性コーラスを訓練してつくり上げていく。最初は冷めた反応だった住民たちも、合唱を通じてお互いに打ち解け合い、演奏活動で町民としての自覚と誇りを抱き始める。参加した中年女性は「コミュニティーを完璧に盛り上げて、たくさんの人を集めている。多くの友人ができて、今では自分たちはみんな親戚のような親密なグループだ」と語り、町民の変貌ぶりを説明していた。

 個人主義的な英国人も何らかの連帯感や一体感が欲しいのだろう。冷たい人間関係に慣れっこになっている現代人にとっては、こうした町おこし運動でコミュニティー精神を取り戻すことが必要だ。

(G)

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