2009年10月08日
ルラ大統領の涙
ブラジルから
「昨日のルラ(大統領)の涙には参ったよ、僕自身もブラジル人に生まれてよかったと本当に思った」。2016年の夏季オリンピック開催都市がブラジルのリオデジャネイロ市に決まった翌3日、ブラジル人の知人が感慨深げに昨晩のニュースの感想を述べた。
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「昨日のルラ(大統領)の涙には参ったよ、僕自身もブラジル人に生まれてよかったと本当に思った」。2016年の夏季オリンピック開催都市がブラジルのリオデジャネイロ市に決まった翌3日、ブラジル人の知人が感慨深げに昨晩のニュースの感想を述べた。
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リオデジャネイロ市では、開催が決まった2日は街中が感動に包まれてお祭り騒ぎだったそうだが、国際オリンピック委員会(IOC)の総会が開催されたコペンハーゲンから中継されたルラ大統領の涙の記者会見には、リオ市以外のブラジル国民の多くも感動を共にしたようだ。
ルラ大統領は、記者会見で「ブラジルの歴史で最高の日、私の人生でこのような日が来るとは思わなかった」などと話しながら感極まって涙を流し続けた。
リオ市の招致活動では、招致委員会だけでなく国のトップ自らが時間をかけてロビー活動に汗を流したと伝わっている。
BRICsの一角としての経済成長に14年にブラジルで開催されるサッカーW杯。ブラジルという国自体に勢いがある、と言ってしまうのは簡単だ。
しかし、開催都市がリオデジャネイロに決まった瞬間に招致メンバーが歓喜を爆発させた様子や記者会見でのルラ大統領の涙の会見は、招致に向けた熱意だけでなく、自分が生まれ育った国や都市(故郷)に対する思いの強さを見せ付けた。
“南米大陸初の開催”という大義名分が今回の開催都市決定に及ぼした影響はもちろんあるだろう。しかし、国のトップが見せた熱意と涙に「カリスマ性」以上のものを世界の人々は感じ取ったのではないだろうか。
(S)
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ルラ大統領は、記者会見で「ブラジルの歴史で最高の日、私の人生でこのような日が来るとは思わなかった」などと話しながら感極まって涙を流し続けた。
リオ市の招致活動では、招致委員会だけでなく国のトップ自らが時間をかけてロビー活動に汗を流したと伝わっている。
BRICsの一角としての経済成長に14年にブラジルで開催されるサッカーW杯。ブラジルという国自体に勢いがある、と言ってしまうのは簡単だ。
しかし、開催都市がリオデジャネイロに決まった瞬間に招致メンバーが歓喜を爆発させた様子や記者会見でのルラ大統領の涙の会見は、招致に向けた熱意だけでなく、自分が生まれ育った国や都市(故郷)に対する思いの強さを見せ付けた。
“南米大陸初の開催”という大義名分が今回の開催都市決定に及ぼした影響はもちろんあるだろう。しかし、国のトップが見せた熱意と涙に「カリスマ性」以上のものを世界の人々は感じ取ったのではないだろうか。
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