2009年10月22日

加州公立大学は卒業難

米国から

 二百数十億ドルの財政赤字でカリフォルニア州は医療、福祉、教育関係のプログラムの削減を行っているが、教育予算の削減は深刻な影響を与えている。

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 公立の中学、高校では最近、教師職の10%解雇を断行したばかりだが、このため優秀な生徒を対象にした数学のゲートプログラムも教師が確保できずに中止になった。

 4年制大学に移籍するための単位を取得する役割を果たすコミュニティーカレッジ(CC=2年制公立短大)となると、状況はもっと深刻だ。不況に加えて、4年制大学の授業料が軒並み値上がりしたため、安上がりなCCに学生が殺到。しかし、CCでも予算削減のあおりを受けてクラスの削減、教師職の解雇が相次いでいる。

 この結果、情報工学や看護学など人気科目で在学生の申し込み数に対してクラスが圧倒的に足りず、2年で必要な単位を取得して4年制大学に移籍するという従来のパターンが崩れ、CCで4年はたっぷりかかるということになる。

 これはカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)など人気のある4年制公立大学でも同様で、4年では十分な単位を取得できず、卒業するのに5、6年かかる場合もあるという。

 名門のカリフォルニア大学バークレー校も予算削減で教育レベルが低下。数年前までは世界ランキング10位程度に入っていたが、今年は39位にまで低迷した。「黄金州」の異名を持つカリフォルニア州のかつての輝きは限りなく失われつつある。

(M)

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