2009年10月29日

意外な経験も旅の楽しみ

エジプトから

 エジプトでは、暑過ぎる夏を終えたころから邦人観光客が増加してきた。全体的には、男性よりも女性が、夫婦や家族連れよりも若いカップルや女性グループ、個人旅行客が多い。「女性が元気な日本」という印象すら受けてしまう。

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 旅行者がエジプトで共通に苦悩する問題は、チップの金額や頻度、メーターのないタクシーとの料金交渉など。水にあたっての下痢や痴漢に出会うこともあり、両替も時と場所を逸すると困難になる。四つ星以下のホテルに宿泊すると、お湯の温度や量、蚊対策、どことなく汚い食器やバスタブ、貧弱で時折故障するエレベーターなどでも、悩まされることになる。

 生活や道徳・文化水準の違いと割り切れば、意外な発見や経験に出くわすことで、旅の楽しみや話題が増える可能性もある。

 ホテルのベランダに干していたダイビング用のウエアが盗まれたとか、値切ってあげるからというガイドの言葉を信用して買い物を任せたら、ガイドは自分たちには750ポンド請求しながら、お店には400ポンドしか払ってないなどというような話もあり、油断はできない。

 こちらの警官や兵士の規律は緩く、チップをもらうことを恥とも感じていないので、一人旅の女性などは、頼るべき警官や兵士にまとわり付かれて閉口した話もある。

 エジプトでは今のところ誘拐されるなどという危険性は皆無に近いが、心身共のそれなりの防護策は必要だ。

(S)

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