2009年12月21日

とんでも警官

タイから

 バンコクではパスポート不所持の外国人観光客を逮捕し、警察署に連行する途中で身ぐるみはがした上で、殺害していた「とんでも警官」がいたことは既に書いた。

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 今回はバンコクではないが今月上旬、ミャンマーと国境を接するラノーンで、ミャンマー人違法越境者をパトカーで運び入れていた警官が逮捕された。

 逮捕された巡査部長クラスの警官は当初、自分の車を使ってミャンマー人労働者を親戚に届けていたが、その車も故障してしまったので規則違反だと承知しながらパトカーを使用していたと自供した。

 だが、パトカーを使った本当の理由は、警官仲間の身内が目をつぶってくれることを期待したリスクヘッジのための可能性がある。無論、高くなったガソリン代の節約というせこい算盤も弾いたかもしれない。

 タイの軍は給料以外に、何かあると上から特別の“ボーナス”が支給されるが、警察は貢物を上納しなければいけない組織だ。そのために交通警官は、交通違反者に切符を切りつつ、何人かには目こぼし料のキャッシュを請求して金をつくる。また、タイの警官が所持している拳銃は、腰に着ける必需品ながら国からの支給品ではなくて、自分で調達しないといけない。しかも安月給だ。こうした事情も、警官をサイドビジネスに押しやる社会要因として存在する。

(T)

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sekai_no_1 at 14:20│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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