2010年01月03日

寂しい年末年始

フィリピンから

 改めて振り返ると昨年のフィリピンは、まさに災厄続きの1年だった。陽気な国民性のフィリピン人もさすがに応えたのか、恒例となっているクリスマスや年末年始のお祝いも、これまでになく地味になった感じがした。

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 特に昨年の後半は、自然災害や悲しい事件が相次いだ。8月にはフィリピン民主主義の象徴であるアキノ元大統領が死去。国全体が喪に服し数十万人が葬列を見送った。9月から10月にかけては、大型台風が相次いでフィリピンを直撃。地滑りや洪水で1000人以上が犠牲になり、マニラ首都圏も大きなダメージを受けた。

 また海難事故も相次いだ。9月には南部の海上で900人以上を乗せた大型フェリーが沈没し9人が死亡。さらにクリスマスの前後にも、帰省客を乗せたフェリー2隻が相次いで沈没し、合わせて70人近くが行方不明となった。

 そして極め付けだったのは、11月にミンダナオの有力政治家が私兵を使い政敵一族と報道関係者合わせて57人を殺害した虐殺事件だろう。事態は戒厳令の布告にまで発展し、今年の統一選挙に早くも暗雲が立ち込めた。

 一方、ルソン島南部のアルバイ州では、12月に国内有数の活火山であるマヨン火山が噴火の兆候を示し、数万人の住人が避難所で年を越した。

 これらの事件の影響か、街中にあるクリスマスの飾り付けも例年に比べ、地味で寂しいものとなった。マニラ首都圏の金融街マカティ市では、毎年恒例となっていた新年のカウントダウンイベントの中止を決定。この予算を台風の被害者や、年末の火事で焼け出された住人の支援に当てるという。中止の背景には、経済危機の影響もあるとは思うが、これは英断だと思った。今年は明るい1年になることを願う。

(F)

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sekai_no_1 at 10:49│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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