2010年01月18日

ミナレット建設の是非

フランスから

 昨年暮れ、スイスでイスラム教モスクの尖塔ミナレットの建設の是非を問う国民投票が行われ、6割近くが反対し、建設は見送られた。

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 フランスでは、ミナレットは全国10カ所にあると言われているが、大きな問題になっていない。フランス人の友人は「あの尖塔から、礼拝を呼び掛ける声が響きわたったら、多分、大きな騒ぎになると思うけど、飾りなら、構わないよ」と言っている。

 確かにフランスでは、ミナレットはイスラム教の象徴的なものとしてあるだけで、そこから拡声器で礼拝を呼び掛けたりはしていない。政府もそれを条件に建設を認めている。音にうるさいフランス人にとっては、音を出すか出さないかは重大な問題になる。

 フランスのイスラム教徒の数は約550万人といわれ、アラブ・アフリカ系移民が大半を占めている。大規模なモスクはパリ市内、パリ南郊外エブリー、リヨン、ナントなどにあり、現在、イスラム教人口の多いマルセイユに大モスクが建設中だ。イスラム人口が550万人というのは欧州最大規模だ。

 ミナレットから音が発せられないというが、実はカトリック教会の鐘が鳴らされている町は幾つかある。イスラム教からは、カトリックの鐘だけ許されるというのは公平さに欠けるとの批判が出ている。

 だが、はっきりしていることは、フランスの熱心なカトリック教徒の数は減る一方なのに対して、イスラム教徒は熱心な信仰者が多いことだ。

(A)

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sekai_no_1 at 13:23│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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