2010年01月21日

生活に根を下ろす宗教

エジプトから

 エジプトに赴任した当時、最初に驚愕させられたことの一つは、道端であれ広場であれ、通行人が多数見ている前であれ、その場で、イスラム教の聖地メッカの方角に向かってアッラーに祈りを捧げる国民の姿だった。

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 これが年配の人々に限らず、若者や子供までがしているのだから驚きだ。その真剣な姿に一種の畏敬の念を感じることもある。最近も、20歳代の普通の若者が、仕事の途中でも祈りのために近場のモスク(イスラム礼拝所)に行く姿に出会い、何故こんなに熱心なのかと思わされてしまった。

 ただ、この熱心さが高じて、キリスト教(エジプトではコプト教)徒との間にしばしば争いが見られる。原因の多くは、改宗問題と恋愛および結婚問題、土地問題などである。

 イスラム教徒は、男性はイスラム教徒以外の女性との結婚が許されているが、女性は絶対イスラム教徒の男性と結婚しなければならない。つい最近、その原則に違反する結婚を選択した2人が駆け落ちしようとして捕まり、周囲から手痛い仕打ちを受けたことが話題になった。

 改宗が分かると大問題で、改宗させた側への大攻撃が始まるのだ。デモをして押し掛け、投石や放火から、銃撃や殺人へとエスカレートして、反対宗教側の商店街までもぶち壊してしまうのだからすさまじい。日本では到底考えられないことがエジプトでは起こっている。

 自分にとってそれだけ大事な宗教であれば、他人も自分の宗教を大切に思っていると受け止め、お互いに尊重すればいいと思うのだが。信仰の強さと寛容という問題を考えさせられる。

(S)

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