2010年01月25日

冬将軍の由来

韓国から

 韓国では年明けから断続的に例年以上の厳しい寒さに見舞われている。先日はソウルで観測史上最高の積雪量を記録し、軍事境界線に近い内陸部では零下30度近くまで冷え込んだ所もある。温暖な関東育ちの記者にとっては、出歩くのがちょっと大変だ。

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 各テレビ局の天気予報では、厳しい寒さを称して日本同様に「冬将軍が到来した」と言っているが、韓国では冬将軍の由来が、16世紀末の豊臣秀吉による朝鮮出兵(文禄・慶長の役)までさかのぼる。

 李舜臣将軍の活躍だけでなく、冬の厳しさが「倭軍(日本軍)」を打ち負かしたと言われるためだ。だから「冬」は苦手でも「冬将軍」は歓迎、という反応が返ってくる。

 ただ、ちょうど60年前に勃発した朝鮮戦争では、38度線を北上した国連軍が北朝鮮の寒さに辟易し、戦意が低下したというから、韓国にとっては冬将軍を敵に回したこともあるわけだ。

 冬将軍は一般的には19世紀、ロシアに侵攻したナポレオン率いるフランス軍が、厳寒と積雪に悩まされて敗北したことに因むとされる。だから韓国起源説を初めて聞いた人は、意外な感じを抱くかもしれない。冬将軍の過去史が気になるところだが、こちらではやはり倭軍退治の援軍としての存在感が大きい。地方で「冬将軍祭り」と銘打った娯楽行事を紹介するマスコミも「由来を知ると楽しさ2倍」といった調子である。

 韓国は冬が長い。当然、大陸につながる付け根部分の北朝鮮は、もっと寒さに閉ざされる。電力も食料も不足する一般住民にはつらい時期だ。冬将軍が居座るのは仕方ないにしても、もう一人の“将軍さま”はどうにかならないものか、というのが彼らの本音と察するが…。

(U)

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sekai_no_1 at 13:15│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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