2010年03月01日

ビラ飛ばしに奮闘

韓国から

 ソウルから漢江に沿って北西に伸びる高速道路「自由路」を車で小一時間行くと、北朝鮮との軍事境界線に近い展望台「臨津閣」がある。先日、北朝鮮の最高指導者・金正日総書記の誕生日に合わせ、ここから北朝鮮に向け、批判ビラを何万枚もくくり付けた大型風船を飛ばした人がいる。2000年に韓国に亡命した脱北者、朴相学氏だ。

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 数人の有志で構想を練り、始めたのが7年前だったが、当時は北朝鮮との融和政策を進めた盧武鉉政権。風船を飛ばそうとすると警察が実力で阻止してきたこともあった。現在は保革政権交代で、ようやく邪魔されることはなくなったが、資金不足が悩みの種だ。一昨年、訪米先で面会したブッシュ大統領が援助を約束したが、ニューヨークの北朝鮮国連代表部が6カ国協議不参加をちらつかせて圧力を掛けてきたため、実現しなかったそうだ。

 ビラには金総書記の独裁ぶりや女性遍歴など、北朝鮮の住民が読んだら目が飛び出すほど驚くような内容もある。そんなビラが空から降って来るのだから北朝鮮当局としてはたまったものではない。昨年4月には、平壌市内にある金総書記の邸宅まで飛んできたと、北朝鮮側からクレームが来たとかで、韓国の警察は朴氏が北朝鮮のテロに遭いはしまいかとSPを付けているほどだ。

 袋状になっているビラに1ドル札や北朝鮮の5000ウォン札を挟んで飛ばしてきたが、北朝鮮では昨年のデノミネーション(通貨呼称単位の変更)で旧紙幣が紙くずになった。朴氏は「韓国で北朝鮮のデノミの被害を受けたのは私くらい」と笑う。
 風が北向きに変わる今月中旬からが“シーズン”。うまく偏西風に乗れば北朝鮮の広範囲に届くが、韓国に押し戻されることも。朴氏の、風をにらみながらの奮闘が続く。

(U)

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sekai_no_1 at 14:20│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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